アジャンターの石窟群(インド)


第9窟の中は、窓があるだけにヴィハーラのような暗さはない。奥行きがあり、部屋の両側には柱が並んでいる。もちろん、削り出されたもの。一番奥には「ストゥーパ」と呼ばれる仏塔がある。


ストゥーパは元々仏舎利を収めた円い塚で、卒塔婆の語源でもある。前期なので小乗仏教(上座部仏教)の時代。仏像ではなく、ストゥーパが礼拝の対象だった。「水で流されてあまり残っていない」(ガイド)という壁画も一部は見られた。

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