アジャンターの石窟群(インド)

オーランガバード~アジャンター

岩山を手作業でくりぬいて寺院を造る。現代ではそんな途方もない労力と時間を使う工法はまずやらないだろう。
そんな「石窟寺院」が宗教を問わず世界にはたくさんあるが、その中でも石窟寺院内部に描かれた壁画のみごとな寺院がインドのデカン高原にある。2016年、行ってみた。

法隆寺壁画の原型となった岩窟壁画

オーランガバード(アウランガバード、Aurangabad)から車で2時間半ほどで「アジャンター」(Ajanta Caves)に着いた。階段と坂道が繰り返される道を上っていく。短いのだが、急こう配でけっこうきつい。
石窟群の入り口にたどり着くと、下には乾季で水がなくなった川があり、半円形(馬蹄形)の切り立った岩壁の中ほどに道が続いている。その道から中に向かって、岩をくりぬいてつくられた寺院が連なっている。

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