おいしいイタリアの飲み物 ドンナフガータ
シチリア名産のワインは逃げた女
シチリア島のタオルミーナという街に泊まった。イタリアに入って5日目の夕食、雰囲気のいい店はあるのだが、ピザだ、パスタだ、肉だ、魚だと食べてきて少々胃が疲れてきたので、簡単なものをテイクアウトしてホテルで食べようと思った。
ただ、酒はいるなと思ってガイドに尋ねたら「シチリアのワインでドンナフガータ(DONNAFUGATA)というのがあります。逃げた女という意味ですが、お酒を売っている店ならあると思いますよ」というので、スーパーマーケットでパンと簡単なつまみと、2本1ユーロの特売フォークを買い、酒屋さんと思われる店に入って「ドンナフガータ」というと、棚に赤白何種類かあるドンナフガータを示された。1種類ではないらしい。その中から「逃げた女だしなあ」と思って、女性の絵がラベルになっている1本を買ってきた。
飲み終わった後の写真なので恐縮だが、赤ワインだった。さっぱりした味で飲みやすく、スイスイと1本空いた。あまり胃休めにはならなかった。名前からいくと癖がありそうなのだが、ギャップは何なのかと思った。
帰国して調べたら「山猫」という小説の中で、シチリアに逃げてきた女王が住んだのがドンナフガータという場所で、そこで採れるブドウで造ったワインということだそうだ。
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