ファテープル・シークリー(インド)


世界遺産の観光地だからだろうが、域内はきれいに清掃されている。建物1つ1つがくっきりとしていて、どこか閑散としている。ここが宮殿だったのだろうかとも思えてくる。


インドをほぼ手中にしたアクバル帝が、アーグラー城建設途中からここに造り始めた。なぜ2つの城が必要だったのか。
一番の理由は「占い」だったといわれる。男児に恵まれなかったアクバル帝は、アーグラー郊外の村シークリーの聖人シェレク・サレーム・チスティの予言を受けに来て「男児が授かる」といわれ、その通り翌年に男児、第4代皇帝ジャハンギルが生まれた。
敬意を表して、シークリーにファテープル(勝利の都)を造った。ちょうど戦いに勝った後だったからといわれる。「アーグラーの夏の暑さに耐え切れなかった」というガイドの説が当たっている気がする。

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