
メテオラ(ギリシャ)

すぐ近くまでツアーバスで行ける。駐車場がある岩山と、修道院がある岩山は違うので、橋で渡る。頑丈そうな石橋なので安心ではあるが、下を見ると岩の間の隙間が不気味だ。


中に入って、ガイドが英語とスペイン語でこの修道院についての説明を始めたが、早口なこともあって半分も理解できなかった。その後自由見学になるので、集合時間と場所だけは聞き逃さないようにした。

ガイドブックによると、1191年ごろに修行士が住み始めた記録があり、1350年ごろに聖堂が造られた。初期キリスト教の司祭で殉教した聖ハラランボス(Saint HaralambosまたはCharalambos)の頭部不朽体(頭蓋骨)が15世紀にハンガリーから贈られて安置された。何があったのかわからないが、建物は1545年に再建されたという。

敷地内には石造りの建物が何棟か建っている。6月だったので、中庭には花が咲いている。尼僧院ということもあるのか、きれいに掃除されて、庭も手入れされている。

2つのドームがあるひときわ目立つ建物が、その聖人の名前を冠した「聖ハラランボス聖堂」。中は、きれいなイコン(Icon、宗教画)や金銀の糸で織られたタペストリーなどの装飾で飾られていた。ドームの天井にはキリストの絵。それらが古いものかどうかはわからない。
一番の見どころは聖ハラランボスの頭蓋骨を収めた木彫りの箱。頭蓋骨の頭頂部分が、箱の側面から少し見えるように作られていた。これは2000年近く前の人だ。
ガイドブックによると、修道院の再建後の17世紀ぐらいからのイコンが残っているという。ギリシャ正教では彫像などはなく、イコンで壁面を飾るといい、聖堂内はイコンでぎっしりだった。

聖ハラランボス聖堂

修道院内を散策したり、教会に入ったりしながら1時間ほど見て回った。もっと説明板があるかと思ったが、ほとんどなく、あってもギリシャ語のものがほとんどで、説明板なのかもよくわからなかったので、建物などを見て歩くだけという感じだった。


岩山での生活に欠かせないものは
続いてバスで向かったのが「ヴァルラアーム修道院」。バスを降りて坂道を登っていくと、岩の頂上にある修道院が見えてくる。

ここは中に入らずに、外観だけの見学だった。修道院の右手にある塔に注目。ここがメテオラでの生活がわかる建物なのだという。
塔の一番上の出窓のようなところにかごがぶら下がっている。メテオラの修道院では、かごや網袋をロープやケーブルに取り付け、滑車を使って下に降ろし、物を入れてもらって巻き上げる。こうして生活物資を運んだそうで、今でも使われている。塔の周りには運搬用かはわからないが、何本もロープがぶら下がっていた。

今でこそ、道路ができたおかげで、近くまで車で物資を運ぶようにはなっているが、岩山の上に修道院を造り始めたころは、こうした巻き上げの機械で麓から物資を届けてもらうのが唯一の手段だったのだろう。時は人も運んだという。
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