
古都京都の文化財 醍醐寺(日本)

本堂には、本尊として鎌倉時代に活躍した仏師快慶による弥勒菩薩像が祀られ、膝の後ろには「建久三年(1192年)十一月二日供養」の銘文があるという。宗祖弘法大師、開祖理源大師の像が左右に安置されている。
五重塔は京都で最古の木造建築
三宝院を後にして、桜馬場を通って下醍醐を奥に進む。三宝院の塀に立派な門「唐門」がある。1599年に作られたが、新しい感じがするのは2010年に当時の姿に復元された。黒の漆塗りに金箔を施した菊と桐の紋が目を引く。

500メートルほど桜馬場を進むと、また立派な朱塗りの門。「西大門(仁王門)」という。ここから先が醍醐寺の「伽藍エリア」になる。
-2.jpg?resize=650%2C488&ssl=1)
くぐっていくと何かの工事中で、簡易塀など仕切られていて先が見通せない。矢印の順路を進むと右手に鎮守社の「清瀧宮」の拝殿と本殿。そしてその奥に国宝「五重塔」が立っていた。


五重塔は、醍醐天皇の菩提を弔うために951年に完成した。高さは約38メートルで屋根の上の相輪が約13メートルもある。京都府下では最古の木造建築物なのだという。

メーンの通りを挟んで反対側には国宝「金堂」がある。豊臣秀吉の命で紀州(和歌山県)から移築されたもので、平安末期の様式を残しているという。本尊は薬師如来、日光・月光菩薩の薬師三尊像で、鎌倉時代の作という。

その先に下醍醐の伽藍が続き「不動堂」「観音堂」などの外観を見て池にたどり着く。池のほとりにあるのは「弁天堂」。このあたりで下醍醐のエリアが終わり、その先の山が上醍醐になる。

不動堂

弁天堂
降ったりやんだりの雨が残念だったが、境内のいたるところにある醍醐の桜は楽しめた。
出口(入口)近くには、寺宝を集めた「霊宝館」がある。上醍醐にある薬師堂の薬師三尊像や、五大堂の五大明王像などの国宝が多数収められており、行きか帰りにはぜひ立ち寄りたい。
1994年登録
1 2
この記事へのコメントはありません。