
おいしいベトナムの食べ物 フエの宮廷料理
豪華というよりは目で味わう料理
フエはかつての都で、グエン王朝の王宮があった街ということもあり、当時の宮廷料理が残っている。フエ市内にもいくつか、宮廷料理を再現しているのレストランがあるそうだ。そのうちの1つに行ってみた。
フエの地ビール「huda(フーダ)」を飲みながら待っていると、まず出てきたのはニンジンを「飾り切り」で鳥に仕立てた器に、揚げ春巻きが串で刺さっていた。鳥はメニューにはピーコック(孔雀)とあった。

スープ、ガーリック・シュリンプ(大きなエビ)と続き、日本でいう生春巻きが少し甘酸っぱいたれとともに出される。
次に、ニンジンの飾り切りで亀に仕立てた器にフライド・ライスが盛られ、アヒルのローストがトマトの飾り切りの付け合わせで出された。これがメーン料理だった。

続いて、果物をかたどった焼き菓子のようなものが、これも串にささって鉢植えのような感じで出された。日本でいう飴のようなものでコーティングされていた。宮廷料理はこれで最後だった。

宮廷料理としては正直、物足りない感じがした。豪華な食事というよりは、料理を飾り切りなどで見た目をきれいにして出される料理のようだ。今は観光客が行くような店で普通に出されている料理だったが、当時は一般の人たちから見れば豪勢な料理だったのかもしれない。1人380,000ドン(約2,280円)だった。
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