おいしいイスラエル料理 マクルーバ
鍋をひっくり返す炊き込み飯
大きな鍋がひっくり返った状態で運ばれてきた。「鍋を持ち上げてもらえますか」と言われ、鍋が熱いので気をつけながら鍋を持ち上げると、中から大きな鶏肉が入った炊き込み飯がごそっと出てきた。
エルサレムのレストランで、イスラエルで人が大勢集まる時に食べられるという鶏炊き込み飯「マクルーバ」(Maqluba)を食べた。これでゆうに20人分はある。
なす、ニンジン、玉ねぎなど野菜も一緒に炊き込まれている。味付けはよくわからなかったが、塩、胡椒のほかスパイスが効いているようで、口には合った。
中東のアラブ諸国でよく食べられている料理で、アラビア語で「ひっくり返す」という意味があるという。中東の情勢はあまりよくないようだが、やはり食に国境はない。
1人分を盛り付けされた写真を取り損ねたが、ごろんとした鶏肉も取り分けられていた。スペインのパエリアに似た感じ。鍋をひっくり返すのは、演出効果なのだろう。確かに、持ち上げた瞬間、歓声が上がった。料理には一体感を生み出す効果があるようだ。
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