
◆古都京都の文化財(日本) 天龍寺


諸堂の拝観はここで終わり。また渡り廊下を下って、庫裏から外に出る。右手に庭園の入り口があるので入り直し、先ほど歩いた大方丈の外廊下の外を歩いていくと庭園に出る。
特別名勝第1号は見どころたっぷり
この庭園は約700年前に夢窓国師が作庭した。当時の面影をとどめ、日本で最初の史跡・特別名勝指定を受けた。中央の曹源池を巡る池泉回遊式庭園で、嵐山や亀山など周囲の山の風景を取り込んだ借景式庭園でもあるという。
諸堂はそんなに古いものではないが、この庭園があることで世界遺産に登録された。

HPによると「曹源池中央正面には2枚の巨岩を立てて龍門の滝とする。龍門の滝とは中国の登龍門の故事になぞらえたもの」とある。池の向こう岸なので肉眼ではよくわからなかったが、龍門の滝は正面の石が積み重なっているところだと思う。遠目だが、滝の水は流れていなかったように見えた。

池には半島のようなものがいくつか突き出ていたり、出島やそこに渡る細い石橋などもあって、遠目になるものもあるが、細部を見ているとあきないので、700年前のデザインをじっくり眺めてみてはいかがだろうか。

先ほど歩いた渡り廊下の横を上がっていくと、多宝殿の前に出る。枝垂桜がやはりきれいに咲いている。

多宝殿の先を右に行くと「百花苑」がある。まだ春浅いため、百花繚乱とはいかなかったが、いくつかの花が咲いていた。


百花苑をぐるっと1周してから、先に行く参拝コースがいくつかある。一番奥に行く道ではなく、曹源池の背後の丘の中腹ぐらいにある道を行った。上りが続き、多宝殿と枝垂桜や曹源池を上から見られた。下って行くと曹源池を1周する形で、龍門亭などの建物の前を通り過ぎて、大方丈の横に出た。

八方睨みの龍を見上げる
庭園と諸堂を見終えて、「法堂(はっとう)」に向かった。「雲竜図」の特別公開期間だった。拝観料は別に支払う。中は撮影禁止だった。

パンフレットによると、蛤御門の変でほとんどの建物が失われたが、唯一残った禅堂を移築し、法堂兼仏殿としたという。法堂には、釈迦三尊像や、開山の夢窓国師、足利尊氏の木像も安置されている。
入ったらまず上、天井を見上げよう。明治期に日本画家鈴木松年画伯による「雲龍図」が天井に描かれていたが、和紙に描いて張り付けていたため損傷が激しくなり、日本画家加山又造画伯によって1997年に新たな「雲龍図」が完成した。直径9mの円相の中に、漆を塗った上にさらに白土を塗り、迫力ある龍が墨色で描かれている。
「八方睨み」の説明で、どこから天井を見上げても、龍と目が合い「龍の顔を見ながら円に沿って堂内を歩いて回ると、ずっと睨まれているように見えます」とある。天井を見上げながらぐるっと回ってみた。その通りだった。足元には気を付けて回ろう。

天龍寺パンフレットから
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