
ローマ歴史地区、教皇領とサン・パオロ・フオーリ・レ・ムーラ大聖堂(イタリア、ヴァチカン) 大聖堂

後陣の手前の左右は翼廊で、2つの礼拝堂がある。その天井が、裏側から大聖堂を見たときに見えた2つのドーム(クーポラ)になっている。後陣の左手が「パオリーナ礼拝堂」。ミサをやっているからか、いつもなのかは分からないが中に入っての撮影はできなかったので、外側から撮ってみた。

パオリーナ礼拝堂
後陣の右手が「システィーナ礼拝堂」。真ん中には4人の天使?女神?が聖堂を持ち上げているブロンズ像があった。

壁や天井には、宗教画や彫刻で飾られている。両側に壁には、礼拝堂の名前の由来になった法王シス5世とピウス5世の墓もある。
側廊にある小さな礼拝堂などを見ながら戻った。出入口に近い右手には「洗礼堂」がある。受けたことがないのでわからないが、荘厳な雰囲気はした。

洗礼堂
さらに巨大なファサードに圧倒される
サンタ・マリア・マッジョーレ大聖堂の前にある大きな通り、メルラーナ通り(Via Merulana)をまっすぐ歩けば、次の大聖堂「サン・ジョヴァンニ・イン・ラテラーノ大聖堂」(Basilica di San Giovanni in Laterano)までは一直線で行ける。たぶん、20~30分ぐらいだろう。
この日はサンタ・マリア・マッジョーレ大聖堂から「フォロ・ロマーノ」や「コロッセオ」を見て、コロッセオから伸びる「サン・ジョヴァンニ・イン・ラテラーノ通り(Via di S.Givanni in Laterano)」を歩いて20分ほど、メルラーナ通りとぶつかった交差点の目の前にオベリスクが見えてくると「サン・ジョヴァンニ・イン・ラテラーノ大聖堂」の裏側に着く。どちらからでも歩ける。
右のレンガ入りの建物はラテラーノ宮と地図にはあった。かつてローマ法王が住んでいた宮殿だという。

サン・ジョバンニ・イン・ラテラーノ大聖堂裏手のオベリスクとラテラーノ宮(左奥)
ここも反対側に回り込むと、かなり大きな広場を前にした巨大なファサードの下に出る。聖堂というよりはこちらの方が宮殿ではないかと思える。

屋上に注目。中央にイエスの像で15人の聖人の像を従えている。ファサードは18世紀にアレッサンドロ・ガリレイが製作したという。

この教会も無料だが、手荷物検査を受けて入る。ファサードの下から見上げるとその高さを実感する。

入口にはいくつか扉がある。青銅製の締まっている扉があったので、これが聖年にしか開かない扉かと思ったが「クーリアの扉」というものだった。脇にはたぶんローマ皇帝コンスタンティヌスの像があった。

法王のためだけの祭壇が中央に
入ると大広間。その広さ、高さに驚かされる。両サイドには聖人たちの彫像が置かれている。天井は細かな彫刻が施された格天井で金色に光っている。

正面には豪華な祭壇がある。この祭壇はローマ法王(教皇)専用のものだという。1367年にジョヴァンニ・ディ・ステーファノによって造られた。祭壇内部には、聖遺物として聖ペテロと聖パオロの頭蓋骨の一部が収められているそうだ。

祭壇の奥、後陣にはドーム状になった天井にはモザイク画が残り、上部の神と天使の画は4世紀、下部の十字架と聖母マリアと聖人たちのものは13世紀の作品だという。
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