
ルアンパバーンの街・下(ラオス)

祈りの街を象徴する朝の光景
翌朝、ルアンパバーンを代表する光景とされる「托鉢」を見に行った。夜明け前に始まるというのでホテルの人に聞くと「朝6時すぎには始まる」と言われて、5時40分に出た。市内では何カ所かで托鉢が行われるというが、メーンストリートのシーサワンウォン通りが確実と思っていってみた。
托鉢というのは、僧侶など出家者が修行のために経を唱えながら街を歩き、持っている鉢に食物や金銭など「お布施」を入れてもらうことで、ルアンパバーンでは毎日行われる。メーンストリートの片側に低いイスが並んでいて、観光客は托鉢用の蒸し米などを屋台の店で買うとイスに座れる。6時過ぎに着いて待っていると、6時25分の日の出直前ぐらいにお坊さんたちの列がやってきた。

腰のあたりに下げている鉢に、イスに座った人たちから蒸し米やお菓子など食べ物を入れてもらう。手引きカートに大きな入れ物を積んだ僧侶が同行していて、各自の鉢がいっぱいになるとその入れ物に回収していく。

静かに整然と托鉢が行われ、列は長いがけっこうすぐにお坊さんたちは通り過ぎて行って終了、となる。
ある寺院に行ったときに、修行している通いの小僧さんと思われる子供たちが、托鉢のお菓子だろうか、袋いっぱいに持って帰っていった。托鉢でもらったものは、子供も関係なく、みんなで分け合うのだろうか。

世界でも認められた満足度の高い街
托鉢を見た後、ホテルに戻る途中に地図でみつけた2つの寺院に寄った。「ワット・アハム(Wat Aham)」は、参道にある大きな木の下に金色の仏像が置かれている。境内にある2本のガジュマルの木には街を守る夫婦の聖霊が宿っているという。

ルアンパバーン様式の初期の1527年建立で、1818年に一度破壊されて修復されたという。ルアンパバーン独特の屋根の形が始まったころの寺院ということなのだろうか。本堂の中にも金の仏像が安置されていた。


ワット・アハムの境内から小さな門をくぐると、隣にある「ワット・ヴィスンナラート(Wat Wisunarat)」に行ける。ルアンパバーンに現存する最古の寺院といい、1512年に建てられた。屋根の形をみると、ルアンパバーン様式になる前の形をしているようだ。

本堂の前には、仏塔(ストゥーパ)がある。こちらも古そうだ。ボールを半分に切って乗せた感じ。ラオス語でスイカ寺という意味の「ワット・マークモー」とも呼ばれているそうだ。

ネット情報によると、ルアンパバーンは英国の旅行雑誌の「満足度の高い観光地ランキング」で、1位を合計7回獲得しているという。忘れてはいけないのは、世界遺産に登録されているのは「街並み」。寺院だけではなく、フランス植民地時代のコロニアル様式という建物が今も現役で、街全体をおしゃれにしている。


中国からの高速鉄道が通り、観光客が増えているそうだが、住む人も含めて街全体が落ち着いた雰囲気で「観光地ずれ」していない印象もある。
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