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ザダル(クロアチア) 「16世紀から17世紀のヴェネツィアの防衛施設群:スタート・ダ・テッラと西スタート・ダ・マール」の構成要素
オパティヤ~ザダル
「シーオルガン(海のオルガン)」という「楽器」がある街に2009年、行ってみた。
ザダル(ザダール、Zadar)という街で、2017年に「16世紀から17世紀のヴェネツィアの防衛施設群:スタート・ダ・テッラと西スタート・ダ・マール」の構成要素としてイタリアやモンテネグロの街などともに世界遺産に登録された。すでに紹介しているモンテネグロのコトルも改めてこの世界遺産の構成要素の1つとして登録されている。
ザダルに行った時はまだ世界遺産の街ではなかったこともあって、2005年にできた珍しいシーオルガンを見て(聴いて?)、旧市街の中で体伸ばしの小1時間の休憩をして、次の目的地(トロギール)に向かう、という経由地として街に入った。
波を利用して音楽を作り出す装置
橋を渡ったので、島かと思ったが、後で半島(岬)と知った。バスを降りてから海を見ながら遊歩道を歩く。海岸縁に椅子か階段のようなところがあった。これがシーオルガン(Morske Orgulje)で、楽器というよりは、意図して演奏している訳ではないので、音が出る装置というものだろうか。

ガイドが「このスリットから音が聞こえます」という。よく見ると、段のところに細長いスリットが開いている。「波がこの段の下に打ち付けるときに、このスリットから音がでます」。確かに「ボーッ」という感じの低い音が聞こえる。
きちんとしたメロディを奏でるとは思えなかったが、階段に座って足元からの「音楽」をずっと聞いていても、邪魔にならないし、飽きないかもしれない。波の大きさや干満によっても音色が変わるのだろう。

シーオルガンからぶらぶらとザダルの街中に向かった。ガイドブックなどから街について簡単に。クロアチア西部で、アドリア海に面してイタリア半島の対岸にあるダルマチア地方の都市になる。
すでに紹介しているスプリト、トロギール、ドゥヴロブニクなど世界遺産の街が点在しているのがダルマチア地方。その北の入口にあたるオパティヤから、昼食を含めてツアーバスで5時間ほど。遠い道のりだったが、海岸線には石灰岩でできているのか、真っ白い島や岩が点在していて、車窓の景色は飽きない。クロアチアの海岸線全体には1000ほどの島や岩があるそうだ。

ザダルの歴史は古く、紀元前9世紀には集落ができたという。紀元前3世紀ごろにダルマチア地方全体がローマ帝国の支配下に入った。中世になると、イタリアのヴェネツィア共和国とオスマントルコの地中海覇権争いに巻き込まれ、ヴェネツィアの重要拠点の1つとして街を要塞化。それが世界遺産登録につながった。地理的に重要な位置にあったために、その後もたびたび支配者が変わっていったという。
古代ローマ、中世の教会などが混在する街
ザダルに立ち寄った目的はシーオルガン見学だったので、当初の目的を終えた後、旧市街の「フォーラム」というローマ時代の遺跡を通って、旧市街の中心に向かった。ローマ遺跡はほとんど壊れていて、柱の一部や建物の土台、石棺(?)のようなものなどが残っているだけだった。
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